物理破壊は、専用機を用いてHDD本体を貫通・切断し、記録面であるプラッタを直接壊すことで、データを二度と読み出せない状態にする処分方法です。当社の事業の中心となる処理方式であり、ソフトウェアによる消去よりも確実性を優先したい法人・個人のお客様に選ばれています。故障して起動しない、認識しないHDDであっても、機械的に破壊するため問題なく対応できます。

物理破壊の仕組み穿孔・せん断・破断

物理破壊で用いる専用機は、大きく分けて「穿孔(せんこう)」「せん断」「破断」といった方式でHDDに力を加えます。穿孔は、先端の尖ったピンや刃をHDD筐体ごと打ち込み、内部のプラッタ(記録円盤)を貫通させる方式です。複数箇所を貫くことで、記録面に深い傷と変形を与えます。せん断は強力な刃やプレスでHDDを切断・圧壊し、プラッタを割ったり折り曲げたりして原形をとどめない状態にします。

破断は筐体ごと大きな力で曲げ・潰すことで、内部のプラッタやヘッド機構を物理的に壊す方式です。いずれの方式も油圧やモーターを用いた専用機によって行われます。人の手でドライバーを使って穴を開けるような作業とは異なり、短時間で確実に記録面を破壊できる点が特長です。

なぜ復元不可能なのか

物理破壊によって記録面(プラッタ)自体を壊すため、データ復旧の専門業者であっても信号を読み取ることができなくなります。HDDはガラスやアルミの円盤(プラッタ)に磁気でデータを記録しており、ソフトウェアによる消去が「記録内容を上書きする」処理であるのに対し、物理破壊は記録面そのものを変形・破砕するため、原理的にデータが残る余地がありません。

プラッタを貫通・切断・破断すれば、一部の破片が残ったとしても連続したデータとして読み出すことは極めて困難です。こうした確実性の高さから、機密情報を扱う法人のお客様を中心に、最終処分の方法として物理破壊が選ばれています。

対応する媒体HDD/SSD/基板

2.5インチ・3.5インチの内蔵HDDはもちろん、外付けHDDのケースを外した後のドライブ本体にも対応します。SSDやM.2・NVMeなど基板型の記憶媒体についても、チップごと破砕することで物理破壊が可能です。

料金

物理破壊の料金は、媒体の種類・台数や依頼方法(出張・持ち込み・宅配)によって異なります。具体的な金額は個別のお見積りとなりますので、目安は料金ページをご覧のうえ、詳細はお問い合わせください。

依頼方法出張・持ち込み・宅配

物理破壊は、出張オンサイト持ち込み宅配のいずれの方法でもご依頼いただけます。社外に持ち出したくない法人のお客様は出張、少数を確認しながら処分したい方は持ち込み、遠方や個人のお客様は宅配が向いています。

証明書・立会い

破壊作業の完了後は、媒体ごとにシリアル番号・破壊方式・作業日時を記載した記憶装置物理破壊完了証明書を発行します。出張・持ち込みの場合は、破壊の様子に立ち会っていただくことも可能です。

ご相談・お見積り電話・メールフォーム

物理破壊に関するご相談・お見積りは、電話・メールで承っています。媒体の種類・台数や、故障の有無などをお知らせいただければ、対応方法をご案内します。

FAQ

よくある質問

穴を開けるだけで本当に読めなくなりますか?

専用機による穿孔は、記録面であるプラッタ自体を貫通させて変形させるため、データとして読み出すことはできなくなります。単なる傷ではなく、記録の連続性そのものを破壊する処理です。

故障したHDDでも破壊できますか?

はい、起動しない・認識しないHDDであっても、機械的に破壊する処理のため問題なく対応できます。むしろ故障品は診断や消去ソフトが使えないため、物理破壊が適した方法です。

破壊後の機器・媒体はどうなりますか?

破壊後の媒体・機器は、有価物として買い取り、素材リサイクル(再資源化)ルートで再利用します。破壊後の機器本体は、古物商許可に基づく買取で対応します(マニフェスト交付を伴う産廃処理は行っておりません)。