この記事の結論
- 違い消去=ソフトで上書き/破壊=記録面を物理的に壊す
- 結論故障品・SSDも確実なのは物理破壊
- 当社物理破壊専門・1台ごとに証明書発行
「データを消す」といっても、初期化・データ消去ソフト・物理破壊では、実際にデータへ何が起きているかがまったく異なります。それぞれの違いを理解しないまま処分すると、消したつもりのデータが後から読み取られてしまうこともあります。
この3つはいずれもデータサニタイズ(記録された情報を復元できない状態にする処理の総称)に含まれる手段で、データ消去・データ抹消・物理破壊という呼び分けは手段の違いを指しています。用語の階層はデータサニタイズとは(消去・抹消・破壊の関係)で整理しています。
初期化・ソフト消去・物理破壊の違い
初期化(フォーマット)— 目次を消すだけ
初期化はファイルの管理情報をリセットする処理で、データ自体は記録面に残ります。本棚の目次を破いても本が残っているのと同じ状態です。
データ消去ソフト — 記録面に上書きする
データ消去ソフトは記録面に対して意味のないデータを上書きすることで、元のデータを読み取れなくする方法です。媒体そのものは壊れないため機器を再利用できますが、媒体が正常に動作していることが前提になります。規格の考え方ではClear(論理的な消去)に相当します。
物理破壊 — 記録面そのものを壊す
物理破壊は、記録面(プラッタ/プラッター/記録円盤)そのものを機械的に破壊し、読み取り自体をできない状態にする方法です。規格の考え方ではDestroy(物理的な破壊)に相当し、当社が作業として受託しているのはこの方式です。水準の整理はデータ消去・HDD破壊の基準をご覧ください。
初期化だけでは復元される理由
初期化やゴミ箱からの削除は、ファイルの「目次」にあたる管理情報を消しているに過ぎません。記録面には元のデータがそのまま残っているため、データ復元ソフトを使うと復元できてしまうケースが多くあります。
どの方法を選ぶべきか
パソコンを譲渡・売却するなど再利用が前提の場合は、信頼できるデータ消去ソフトによる上書き消去が選択肢になります。一方、処分・廃棄が前提の場合や、確実性を重視したい場合は、記録面自体を壊す物理破壊が適しています。初期化・ソフト消去・デガウス・物理破壊を確実性やコストの観点で比較したい方はHDD消去方式の比較もあわせてご覧ください。
SSDでの注意
SSDはHDDとは異なる仕組みでデータを保持しており、ウェアレベリングと呼ばれる仕組みにより、上書き消去をしても見えない領域にデータのコピーが残ることがあります。SSDについてはデータ消去ソフトの限界で詳しく解説しています。
証明書が残るかどうかの違い
社外のデータ消去業者へ委託して物理破壊を行った場合、媒体ごとにシリアル番号・方式・実施日時を記載した記憶装置物理破壊完了証明書(一般に「データ消去証明書」と呼ばれる書類に相当します)が発行されます。自分で初期化・ソフト消去をした場合、この記録は残りません。証明書の詳細はデータ消去証明書の発行のページをご覧ください。
再利用するか処分するかで方式を決める電話・メールフォーム
再利用するか処分するかで最適な方法は変わります。判断に迷う場合は、お電話・メールでお気軽にご相談ください。
消去と破壊の違いについてのよくある質問
初期化とデータ消去は同じですか?
異なります。初期化は管理情報をリセットするだけで、データ自体は残ります。データ消去は記録面へ上書きを行うことで、元のデータを読み取れなくする処理です。
消去ソフトと物理破壊はどちらが安全?
一般的には、記録面自体を壊す物理破壊のほうが確実性は高いとされています。故障したHDDなど消去ソフトが使えない場合にも対応できる点も物理破壊の利点です。
この記事の監修
この記事の内容は、当社の破壊作業責任者(★監修者名)が確認しています。役職・保有資格・従事年数などのプロフィールは会社概要(監修者・作業責任者)に掲載しています。記載内容についてのお問い合わせも承ります。