このページの要点

  • 対応出張・持ち込み・宅配。消去ソフトで消えない領域も物理破壊で確実
  • 料金¥1,540/台〜(HDD単体と同額)
  • 証明書写真付き ¥550/枚・一覧 ¥2,200/枚(税込)
  • 買取破壊後の機器・媒体は1点¥11で買取し再資源化(古物商許可)

SSDはHDDとは異なる仕組みでデータを記録しているため、従来のHDD向けの消去方法をそのまま適用しても、データが消え残ってしまう可能性が指摘されています。当社では、SSDやM.2・NVMeといった基板型の記憶媒体についても、基板ごと破砕する物理破壊によって確実にデータを読み取れない状態にします。証明書も発行しますので、法人・個人を問わず安心して処分いただけます。

SSDはなぜ物理破壊が必要か消去の限界

SSDは内部のコントローラーがデータの書き込み位置を分散管理する仕組み(ウェアレベリング)を持っています。そのため、同じ論理アドレスに対して上書きを行っても、実際には別の物理的な記録位置にデータが残ってしまう場合があります。HDD向けに設計された単純な上書き消去の手順だけでは、SSD特有の管理領域にデータが消え残るリスクが指摘されています。

こうした技術的な限界があるため、SSDについては媒体を壊さない消去よりも、記録チップ自体を物理的に破壊する方法のほうが、確実性の面で優れています。当社では、再利用の予定がないSSDについては物理破壊を基本の方法としてご案内しています。

M.2・NVMeの破壊方法

M.2やNVMe規格のSSDは、従来の2.5インチSSDに比べて薄型・小型ですが、記録を担っているのはやはり内部に実装されたフラッシュメモリチップです。当社では専用機を用いて基板ごと破砕・切断し、チップ内部の記録が読み取れない状態にします。

基板が小さいからといって手作業で割るだけでは、チップの一部が破損を免れて内容が残ってしまう可能性もあるため、専用機による確実な破砕処理を行っています。ノートパソコンから取り外した単体のM.2 SSDのみのお持ち込み・宅配にも対応しています。

デガウスが効かない理由

デガウスは磁界によってHDDの磁気記録を乱す処理方式ですが、SSDはフラッシュメモリに電気的にデータを記録しており、磁気を利用していません。そのため、SSDに対してデガウス処理を行っても記録内容には一切影響がなく、データは消去されません。

SSDの破壊をご検討の際は、デガウスではなく物理破壊、または再利用予定がある場合はデータ消去ソフトなど、媒体の記録方式に適した方法をお選びいただく必要があります。

反論への回答

暗号化消去(Cryptographic Erase)とは鍵を破棄する方式の考え方

近年のSSDは、コントローラー内部でデータを暗号化してからフラッシュメモリに書き込む製品が増えています。そのため「上書きが効きにくいなら、鍵だけ捨てれば読めなくなるのではないか」という考え方が成り立ちます。これが暗号化消去(Cryptographic Erase)です。全領域への書き込みを伴わないため処理が短時間で終わり、大容量のSSDでも実行しやすい方式です。暗号鍵を確実に破棄できていれば一定の効果が期待できる方式であり、当社としてもこの点は否定していません。ここでは、SSDという媒体の側から見たときの前提と限界を整理します。

SED(自己暗号化ドライブ)・TCG Opal・BitLocker との関係

SSDのうち、ドライブ自身が暗号化機能を備えたものはSED(自己暗号化ドライブ/Self-Encrypting Drive)と呼ばれます。その鍵管理や認証の手順を定めた仕様のひとつが、業界団体TCG(Trusted Computing Group)がまとめたTCG Opalです。M.2・NVMe製品でも対応・非対応が分かれるため、手元のSSDがSEDかどうかは型番ごとに確認が必要です。

一方、Windows の BitLocker はOS側でボリュームを暗号化する仕組みで、ドライブがSEDであるかどうかとは別に働きます。したがって「BitLockerを有効にしていた」ことと「SEDの内部鍵を破棄した」ことは別の処理です。前者はOSが管理する鍵、後者はドライブが管理する鍵の話であり、混同すると「暗号化してあるから安全」という判断を誤ることになります。

暗号化消去で足りるケースと、物理破壊を選ぶべきケース

暗号化消去が向くのは、SSDを媒体として残す必要がある場合です。社内でパソコンを再配布する、リース契約で機器を返却する、といったケースでは、媒体を壊さずに処理できることが利点になります。ただしこれは、そのSSDが暗号化に対応していること、鍵の破棄手順を実行して記録できることが条件です。

反対に、再利用の予定がないSSD、認識せず鍵の破棄操作そのものが実行できないSSD、監査や入札で証跡の提出を求められる場合には物理破壊が適しています。SSDの場合とくに問題になるのは、鍵の破棄がドライブ内部で確実に完了したことを、利用者側から直接確かめる手段が限られている点です。処理の成否がドライブのファームウェアの実装に依存するため、外部への説明材料になりにくいという弱点があります。

物理破壊であれば、破壊された基板という物と、シリアル番号・破壊方式・作業日時を記載した記憶装置物理破壊完了証明書(一般に「データ消去証明書」と呼ばれる書類に相当します)が残ります。SSDの処分で第三者に説明できる形の記録を優先するなら、物理破壊のほうが証跡を残しやすい、というのが当社の考え方です。なお NIST SP 800-88 では、データサニタイズの水準が Clear/Purge/Destroy の3つに整理されており、暗号化消去は Purge、物理破壊は Destroy の考え方に対応するものとして説明されることが一般的です。

SSDで上書き消去が効きにくい技術的な理由 — ウェアレベリング・予備領域(オーバープロビジョニング)・TRIM

SSDで上書き消去が期待どおりに働きにくい理由は、ページ前半で触れたウェアレベリングだけではありません。次の3つが重なって、「OSから見える範囲に上書きする」という発想が通用しなくなります。

ウェアレベリング:書き換え回数の上限があるため、コントローラーが書き込み先を分散させ、古いデータが別の物理ブロックに残ることがあります。予備領域(オーバープロビジョニング):SSDには表示容量とは別に、代替や内部管理のために確保された領域があります。OSからは見えないため、通常の上書き処理では触れられません。TRIM:OSが「このブロックはもう使わない」とSSDへ通知する仕組みですが、実際に消去されるタイミングはコントローラーに委ねられており、通知した時点でデータが消えたことを外部から確認できるわけではありません。

この3点はいずれもSSDを長く安定して使うための設計であり、欠陥ではありません。ただしデータを確実に手放したい場面では、これらが「消したことを確認しにくい」要因として働きます。方式ごとの比較はデータ消去ソフトの仕組みと限界でも扱っています。

SSD・M.2破壊の料金

SSDの物理破壊にかかる料金は、台数や依頼方法によって異なります。具体的な金額は個別のお見積りとなりますので、目安は料金ページをご覧のうえお問い合わせください。

M.2・NVMeの依頼方法(出張・持ち込み・宅配)

SSDの破壊も、出張オンサイト・持ち込み・宅配のいずれの方法でもご依頼いただけます。パソコンから取り外した単体のSSDのみを送っていただくことも可能です。

SSD破壊の証明書

破壊完了後は、媒体ごとにシリアル番号・破壊方式・作業日時を記載した記憶装置物理破壊完了証明書を発行します。法人のお客様の監査対応にもご活用いただけます。

SSD処分のご相談・お見積り電話・メールフォーム

SSDの破壊・買取に関するご相談・お見積りは、電話・メールで承っています。M.2・NVMeを含め、機種や台数をお知らせいただくだけで対応方法をご案内しますので、お気軽にお問い合わせください。

FAQ

SSDの処分に関するよくある質問

SSDはソフト消去では消えないのですか?

ソフト消去でも一定の上書きは行われますが、SSD内部の管理方式により、一般的な手順だけでは一部にデータが消え残る可能性が指摘されています。確実性を重視する場合は物理破壊をおすすめしています。

M.2やNVMeも対応できますか?

はい、M.2・NVMe規格のSSDも基板ごと破砕する物理破壊で対応しています。単体でのお持ち込み・宅配も可能です。

BitLockerなどで暗号化してあれば物理破壊は不要ですか?

暗号鍵を確実に破棄できていれば、暗号化消去(Cryptographic Erase)として一定の効果が期待できます。ただしSSDの場合、鍵の破棄がドライブ内部で完了したことを利用者側から直接確かめる手段は限られており、認識しないSSDでは鍵の破棄操作そのものが行えません。再利用しないSSDは、基板・チップごとの物理破壊のうえ証明書を発行する方法が、証跡としても確実です。

基板ごと壊しますか?

はい、記録を担うフラッシュメモリチップごと物理的に破砕することで、確実にデータを読み取れない状態にします。